錬金術

ネタがあってすぐに書かないと書くタイミングを逸するときがよくある。
そういうネタに限ってわざわざ書くようなものでもなかったりする。
でも、一回書こうと思って書かないと、ずっと気になるんだよ。

ってことで、今回はそーゆー話。

仕事で講習会みたいなのをやったんですよ。
私は受けるほうじゃなくて、開催する側ね。

何日間か連続して受けなきゃならんやつで。
その何日目かの朝に「頭が痛い」と言ってるおじさんがいたのです。
薬局の場所をお知らせするも、これから講習会が始まるから抜けられない。
まあとりあえず、何か持ってなかったかな～とかばんを探すと、
たまたま持ってたのは「ばりふぁっくす」…。
名前からもわかるとおり、「ばふぁりん」っぽいやつですよ。
ちょっと安いんだよね。ちょっと粒が大きかったりするけど。
（ちなみに先輩は「ばっさりん」が好きらしい）

それがあったので、おじさんに１回分ってことで２錠渡してみた。
ちょっと考えれば、おじさんは宿泊して講習会を受けに来てる人で、夜もあるんだから、もう一回分くらい渡してあげれば良かったんだけど。
あんまり気がきかない私のやることですから。
それでもおじさんは「どうもすみません」と言いながら薬を飲んでいたよ。
１錠。
ああ、１回分２錠ですって言わなかったな…。
普段薬を飲まない人だったら、分量少なくても効くし、大丈夫だろう。
と勝手に納得してその場は終了。

んで翌日。
ちょっと元気になったっぽいおじさんがやってきた。
「昨日はどうもね」
そう言っておじさんは私の目の前に「ばふぁりん」箱とチョコを置いた。
「え、あの。こんなにいただけないです。」と私。
そりゃそうだ。
渡したのは「ばりふぁっくす」だし、２錠しか渡してないし。
オリジナル「ばふぁりん」を１箱（４０錠入り）にチョコまでなんて。
「いや、いーのいーの、助かったし、気持ちだから。」
とおじさんは去っていったので、ありがたくいただくことにした。

おじさん、ありがとう。
受付の手続きで前日まであーだこーだあったから、ちょっとイラっとしたけど、ゴメンね。
最近、安いからって理由で「ばりふぁっくす」やら「ばっさりん」やらばかりだったけど、
今度は久しぶりにオリジナルの「ばふぁりん」を飲むよ。
ありがとう、おじさん。


っていう海老鯛の話でした。