正体不明

昨日、無事に持ち帰れるか不安だったアレの話。

地下鉄博物館で自分のために買った土産のひとつ。
きっと荷物検査でひっかかるだろうというアレ。
その正体は
「敷設サードレール」
でした。 
 


…でした、と言われても何かわからんですね。

地下鉄の下を走る線路みたいなのを輪切りにしたものです。
これは昭和２年、つまり地下鉄創設当時に作られたものです。
当初の予定数が売り切れても人気が高かったので、最初は不良品扱いだったものを特価で販売することにしたらしいです。
裏にはカレンダーみたいな厚紙がついてて、立てかけて飾れるようになってます。


↑（サードレールの写真）
（ほぉら、鈍器の形をしてるだろう）


が、知らない人が見ればただの金属の塊。しかもハンマーっぽい形。
明らかに鈍器です。
…荷物検査に引っかからないはずがないのです。



今日の搭乗口の荷物検査にて。
かばんをあけさせられた後、金属のものの有無を問われました。
いかにも思い出した、というようにコレを係員のおねえさんに手渡すと、明らかに不信な顔です。
「さーどれーる、ですか」箱の文字を見ながら言うおねえさん。
ハイ、と答える私。
「写真立て、とかではないんですか」と不安げに問うので、
「こういう土産物、なんです」と言い切る私。
暫く悩んだ後、「いいです。わかりました。ありがとうございます。」と全くわかってない顔で言われました。
最悪、それだけでも預けることになるのかな～と思ってたんでちょっと拍子抜けです。

慌ててかつ素早く片付けてその場を去りました。
体中で変な汗をかきました。
少しは覚悟してたんですが、ドッキドキでしたね。
そんな私をパパやんはニヤニヤと眺めてました。

あのおねえさんはサードレールが何なのか、ずっと不思議に思うことでしょう。

無事に手に入れたサードレールは我が家のどこかに飾られるのでしょう。