運命の出会い

いきなりだが、今回の旅行の帰りの話をさせていただく。
メインの結婚式よりも、満開の桜よりも先に話したいのである。

とてもとても素敵な方と再会したのである。
一日経った今でも若干興奮気味に書いていたら、やはり長くなってしまった。

私の感動が少しでも伝わると良いのだが。

横浜からの帰り道、私は明らかに酔っていた。
酒に、ではない。人とコーヒーに。
注文時に心配されたにも関わらず、「大丈夫大丈夫」とアフォガードを注文した結果、見事にカフェインにやられたバカです。
あまりにもアホらしくて言わなかったけど。海老を食べて蕁麻疹を出した洋ちゃんのようだ…。
電車に酔っていたのも本当なのだよ。ずっと立ってたし。

「飛行機では寝る」と宣言して乗り込んだのであるが、その宣言はものの見事に覆されることになった。
飛行機が動き出して一旦停止した直後、流れてきた放送。

「機長のヤマガタです。」

飛び起きたね。

その名は数年前に私が出会った面白機長の名前であった。
（参照：２００２年１２月１８日）
隣の★こ嬢に「あの人だっ」と伝え、耳をすます。
そして始まった流れるような彼のスピーチ。
「優秀なスタッフにより～」
「白いベールのような雲が～」
「眼下に広がる摩天楼を～」
懐かしいやら何やらで眠気もふっとばして感動。
スピーチ終わりにはやはり盛大な拍手。満席じゃなかったことが悔やまれる。

耐え切れず、近くを通った乗務員さんに感動を伝えたところ、
数年前に定年を迎えたが、年契約で更新されているという情報を得た。

感動により、暫く興奮していたが、やはり状態が良くないので寝ることにする。
が、ドリンクの気配で起きたり、
上空で始まった機長スピーチ（２回目・３回目）により全然眠れない。
ああ、素晴らしい。ヤマガタ機長。確実にパワーアップしてるよ。

千歳上空で強風のためかなり揺れたのだが、
機長が「天使のいたずら、ブランコが揺れることがありますが、まっっっっっっったく問題はありません」と言い切っておられたので、心配せず。
だって、天使のいたずらだもん。仕方ないじゃん。
ちなみに彼は日本語スピーチの後でちゃんと英語スピーチもしている。
そのときも「Japanese Spring～」とか言っていた。

無事に到着してとどめにもう一回。
「優秀な地上スタッフにより、停止位置ぴったりにとまることができました」
「最後に一句『北大地　雪解け水が　春知らせ』」
わあ、一句詠んだよ。

さらに、
「皆様のお帰りを機長室から手を振ってお見送りいたします」

機長室から、

手を振って、

何のことだ、と思いつつ、飛行機を降りる。
前の人たちが横の窓から外を見て手を振っている。
我々も見てみると、機長室から手を振るヤマガタ機長の姿が。
ここから機長室が見えるなんて知らなかったよ。
そして、副機長が明らかに無理やりつき合わされているよ。
写真を撮ったりしながらちんたら歩いていると最後尾になってしまった私と★こ嬢。
いつまでもいつまでも手を振り続けているヤマガタ機長。
しかもちゃんと向きを変えて振ってくれている。

暫く彼と出会えたことに感動し続けていたよ。
次に会えるのはいつのことだろうか。

★こ嬢が調べてくれた結果、どうやら彼はとても有名な名物機長さんらしい。
（参考：ヤフー検索結果）
講演とかもされているらしく、ファンクラブ（入会条件は彼の飛行機に乗ったことがあること）もあるらしい。

いや～嬉しかったな～。
どなたか彼の飛行機に乗ったら教えてください。
そして出会えた感動を共有しましょう。