点灯

何かもう身体中が痛い。

そういや、始まりは去年の観劇帰りの道。
あのときは凍り道ですっ転んだ。
んで、会社で「今年はもう転ばない」宣言をした数十分後に道ですっ転んだ。

もういいだろう、と。
今シーズンはもうころばねぇ、と思っていた。
思っていたんだ。

事件は先週月曜日。
おうちへ帰ろう、地下鉄に向かったあの階段で。
最後の一段を降りた私の足は見事に滑った。
咄嗟に両手で上半身は耐えたものの、
ゴツンという鈍い音と、左膝からの激痛は抑えきれず。
まだ履きなれてないショートブーツのせいだろうか、と思いつつ、
半ば足を抱えるようにして家路についた。

それから数日、左膝の痣は鈍い色のまま未だ完治していない。
そんな金曜日。
某店の閉店時間が迫る中、地下鉄が大通駅についた。
パタパタと駆け出したその足はもつれ派手な音を立ててつんのめった私。
鞄が床と身体の間に入ったため、顔やらはぶつけなかったのだが、
そこは帰路につく人がごったがえす大通ホーム。
痛いというより羞恥に苦しみながら立ち上がった私に、
「大丈夫ですか」と尋ねたびっくり顔のお兄さん。
「だ、大丈夫です・・・すみません・・・」
そそくさとその場を離れる私。
思うように動かない身体を引きずって某店へ。
ようやくその頃に右膝に激痛と両肩に違和感。
事故を忘れるかのようにひょうたさん他の新刊を購入。
帰宅後確認してみると、右膝にも立派な青痣が。

事件はまだ終わらない。

そして２月５日。
両足は痛みというか、違和感。そして両肩と背中にも痛みともいえないほどの違和感。
両膝の痣を隠す為、厚いタイツを着用。
ついでにスカートをはいていたので、久しぶりにロングブーツを。
いったん帰宅後、所用により近所のドラッグストアへ。
入り口に「足元がすべりやすくなっているのでお気を付けください」という張り紙がご丁寧に貼ってあった。
ドアを開け、注意して歩いた３歩目、ズルっと。
咄嗟に出た右手がつかんだのはキャスター付きのカゴで、何の支えにもなってはくれなかった。
ゴツっと。
今度は左足に激痛。また膝。
泣くかと思った。

さらにこの時、途中で寄ったローソンでから揚げ君海賊バーベキューとか飲み物を買ったら、家についてからから揚げ君だけないことに気付き、電話連絡ののち、再度受取りに行った。

ついてないにも程がある。
寧ろ、何か憑いてるんじゃなかろうか。

そんなこんなで両膝の痛みと上半身の違和感に襲われながら、私は昨日（６日）、一つトシをとりました。
三十路へのカウントダウンが･･･。

誕生日が１日違いの友人（５日生まれ）と毎年一年に一度このときにだけ連絡をとっている。
我々もトシをとったねぇ、まあ仕方ないねぇ、とか何とか。
今年も奴は元気そうであった。