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管理人しどべの自堕落な暮らし。 漫画とテレビとゲームを愛してます。 腐れセンサーはいつでも発動。
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実在のフェルメールという画家を題材にした映画。
オランダの宮廷画家だかなんだかじゃなかったかな。17、8世紀くらいの人。
私にとっては「名前を聞いたことあるかな~」くらいの人。
知名度はそれほど高くないと思う。
絵を見たら、見たことあるような気もしたのだが、そんな程度。
ちょっとネットで調べてみると、寡作な上に盗難によくあうという情報があった。
小さくて希少なので持ち運びと交渉に便利なのだとか。

(2004年5月20日)

主人公はフェルメール本人ではなくて、
彼の屋敷で召使として働くことになった少女。あ、名前忘れた。
フェルメールの実在の作品で「真珠の耳飾の少女(別名:青いターバンの女)」があり、
これのモデルになった少女の話、というフィクションを原作にしているらしい。
台詞が極端に少なく、じわじわと雰囲気を読み取るような作品。

当然、重要になってくるのが映像。
めっちゃ綺麗。
フェルメール作品を意識して、全体的にセピアトーン。
背景はモロに中世!と叫びたくなるものなのだが、
どうやら実際にこのような町並みが残っているらしい。素敵。
何気ない動作が絵画のようになっていて、画面にはとても拘りが見られる。

作品全体を一言で言うと、「エロス」だろう。
直接的ではなくて、あくまでも遠まわしで隠喩。
少女とフェルメールが一緒に色を作ってるところなんてもう、大好き。
いちいち考えるとすごいエロくて楽しい。
実は、直接そういうシーンもあるのだが、逆に色気はない。
全然関係ないシーンのほうがどきどきして見たりしてた。
そういう映画。

そして、どうしようもないもう一人のメイン、フェルメール。
駄目オヤジで御座います。
作品数が少ないので、知名度が少しあっても、収入にはならない。
生活は奥様の母上がやりくりしている。奥様はお嬢育ちだからあまりあてにはならない。
なぜか生活力皆無なこの男がかっこいい。
義母に従って絵を描いているのだが、やはり芸術家は芸術家。特有の我侭さは持っている。
さらに奥様に愛を囁きつつ、少女といい感じになっていくのを見せながら、奥様御出産。
どっちつかずなのに、義母も奥様も少女も離れようとは思わない魅力があるらしい。
らしい、というか魅力があった。あったよ。
何やら情報によると、フェルメールの作品の中において、
この映画のメインである「真珠の首飾りの少女」という絵は珍しいのだそうだ。
ある部屋の一角のある人々のいる風景、という絵が多い中、前記の作品は女の子の胸像画。
ある人々の中にはフェルメールの奥様やらお子様もいるというから、面白い。
こういうフィクションが生まれるわけだ。
話は戻ってフェルメール。
ビジュアルはちょっと長髪で髭。ちなみに色は黒。
どことなく峰倉作品に出てきそうだ、と私は思っている。

ひとつ残念に思うことと言えば言語のこと。
オランダって何語、と思っている私だが、どうもこの映画の雰囲気と英語が合わない。
日本語以外で何を言われようと私には解読できないのだが、
フランス語良いなあ、と思った『アメリ』という作品もあることだし、
できればもっとヨーロッパちっくな言語で見てみたかったと思った。

こういう雰囲気を感じさせる映画は私の好みですな。
『ピアノレッスン』とかの雰囲気に近いかも。

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